生産設備は水垢が出来ると目詰まりにより圧力差が増加してしまいます。
しかしポンプの馬力を増大させることで一定の流量は維持できますが、水垢により熱交換面積が小さくなってしまうことにより、熱伝達効率が著しく低下してしまいます。
この状態が続くことで、水は循環しているが熱交換はされないままエネルギーを無駄遣いしているという現象が起こるのです。

さらに多くの水垢が攪拌設備（ポンプやミキサー）の中にできてしまうことで、回転軸がその機能をうまく果たせなくなったり、故障の原因にもなってしまいます。

これらの問題を解決するには、スケールや汚れの除去が必要となるのですが、採択できる方法は二つ（物理的洗浄か化学的洗浄）しかありません。
物理的洗浄とは、設備を解体し汚れのある部分を直接何らかの機器や工具を使ってそぎ落とし、除去後には再度組み立てるという方法です。この場合、機器を長時間停止させる必要が生じると同時に、再組み立て時には機器の再調整や漏れ、ずれ、軸出しなど様々な追加作業が必要となってしまいます。

一方化学的洗浄とは、機器や設備を解体することなくその場そのままの状態で本来水が通る部分に洗浄液を流し込み、化学反応を使って洗浄を行うことを意味します。
この場合、再組み立てなどの繁雑な作業はいらないため短時間で効果的に作業を済ませることが可能となります。
また、機械の内部体積が小さく、人力で取りにくい箇所の水垢や他の方法で取り除けない水垢を除去することが可能なのもメリットです。

しかし、その反面使用される洗浄液がうまく濯がれず中に残ってしまうことで、引き続き機器の内部が腐食したりする事故も起きてしまうのです。
よって、洗浄液の採択には十分に神経を使わなければなりません。

そういう面からも、実績が豊富で危険性が低く、作業効果の高いSUBLIMEの評価が高い理由があるのです。

この洗浄剤は、洗浄時設備に入る時には浅い黄色（原液の本来の色）ですが、融解能力が低くなった後は、深い紫色に変化します。　（pHによる液性の変化です。）
洗浄剤の変色は、以下のような4つのメリットをもたらします。

Sublime水垢洗浄剤は、以下分野の設備におけるカルシウム及びマグネシウムを成分とする付着物や水垢を安全に洗浄するために特別に開発された洗浄液です。

·発電所のボイラ、パイプラインシステム及び各種の蒸発設備
·製油工場の設備、公用事業会社の設備、製紙工場の設備、化学工場の設備、精錬工場の設備、ゴム工場の設備及びその他工業設備。
·食品加工工場、肉類包装工場、醸造酒工場
·その他汚水処理工場、水処理設備及びその他水処理システム等のあらゆる水冷却設備

※注意：Sublime水垢洗浄剤をアルミ、亜鉛及びマグネシウム成分を持っている材料には使用しないでください。上記成分を持つ可能性のある金属材料にこの洗浄剤を使用する際は、事前に金属サンプルに対しての実験評価を実施する事をお勧めします。

Sublime水垢洗浄剤の洗浄効果を最大限に発揮させる方法は循環式洗浄です。
つまり、洗浄を必要とする設備の全箇所が溶剤に触れるようにするということです。

可能であれば、上方向への流動式循環方法を採択してください。

（通常の水の循環経路とは逆流方向という意味です。）

この水垢洗浄剤は、洗浄を必要とする設備の中に充満させて、その薬物能力を発揮させることで水垢を除去します。洗浄は一般的に2～6時間程度必要です。

（汚れ、設備の種類などにより異なります。）

また酸化カルシウム成分のスケールを分解する際には、化学反応により二酸化炭素が発生しますので、被洗浄設備周辺環境が常に排気・風通しの良い所で行なってください。

水垢洗浄剤は、アメリカ運送部が批准した再利用可能な55ガロンドラム梱包と5ガロンのポリエチレン製ドラム梱包の2種類があります。

この水垢洗浄剤は無毒、無腐食性、不燃性で危険性がありません。
使用後、この洗浄剤の各種成分は有害廃棄物基準には抵触せず、アメリカ政府規定標準（40 CRF 261）に明記されているあらゆる有害特性も持っていません。
また低度の生物化学的酸素要求量（BOD）を持っています。

Sublime水垢洗浄剤は米国農業部（USDA）認可の酸性洗浄剤の一種類として、連邦による食品測定検査を受けている全ての肉類、家畜、鶏類や卵製品類等の生産加工部門に使用されています。
この洗浄剤は、アメリカ交通部規定の173.240（a）の各要求事項に満たしている為、運送中に危険物ラベルを張る必要もありません。

また、この洗浄剤は使用方法が簡便で環境保護性が強く、政府規定の環境保護指標を上回っていることから、Sublime水垢洗浄剤は以下の様なメリットを持っています。

メリット1：　事前混合（数種類の化学製品を混合するなど）作業不要
メリット2：　保管時に隔離が不要
メリット3：　洗浄能力失効後変色有り
メリット4：　無害
メリット5：　低腐食性
メリット6：　不燃性
メリット7：　別途に漂白剤が不要